2010年11月16日火曜日

バランス

瞑想を初めて経験した5年前、インドでの瞑想コースを
終えてしばらくたったころ、コースでの気づきを振り返る中で、
「そうだなあ、なにもかもバランスなんだなあ」って思える
ようになりました。


それまで猪突猛進、という感じで進んできた今までの
自分を振り返って、恥ずかしいような、若かったな(笑)
っていうような、アンバランスさを認めることができ
ました。

そして、なにもかもが良し、悪し、ではないことも
同じように学びました。今も毎日の生活の中で、全ては
バランスなんだなあと思うことばかりです。


10年ほど前にロンドンでホリスティック栄養学のコース
で勉強していた時、"Acid and Alkaline"という本を
読みました。クシマクロビオティックで有名な
久司氏の書かれた本で、栄養学のコースで最初に
読むべき課題図書の1つでした。


英語で書かれたこの本は、今から思えば「陰陽」のことを
西洋人に分かりやすく「酸性、アルカリ性」という考え方を
使って解説した本だったのではないかと思います。読んでも
さっぱり分からなくて、その時知ったのは「久司さんという
人が提唱した”マクロビオティック”という食べ方がある」
ということと「それが日本食をベースにしてて、でもなんだか
変わった食事法である」ということでした。


(マクロビオティックについては、私はド素人ですが、
ちょっとかじった感じでは、久司氏の哲学がベースとなって
いるクシマクロビが現在浸透しているものの主流のようですね。
精神性を高めるために食を整える、という感じ。
病気とまではいかないけれど、食を整えることでより良い身体、
そしてそれが導く感覚鋭い磨かれた精神を作るような印象です。

一方、久司氏の師匠であるマクロビの創始者桜沢氏は、病気を癒すため、
そして健康を手に入れるためのもので、最終的には健全な身体、精神で
感謝に満ちた素晴らしい人生を送る、という印象です。Non Credoを
掲げ、何事も自分の経験を通した知恵をもって判断すること、盲信を
しないこと、と言われています。

前者が制限や規則を求める感じが「孔子」って感じで、
後者は最初厳しくゆくゆくは自由な境地に・・という感じが「老子」
、っていう感じかなあ。私の受けた印象は。)



私はマクロビオティックについて詳しくありませんし、あまり
知りたいという興味もわかずにいました。


しかし、先日ブログでも紹介した奥津典子さんの低血糖症の本を
読んで、10年前に「酸性、アルカリ性」の本に書かれていたことは
「陰陽のバランス」ということだったんだろうな、と思いました。

「本当に怖い 低血糖症」




そして、それが分かったと同時に、あの頃の私にはもし日本語で
陰陽のバランスについて懇切丁寧に解説してもらったとしても、決して
腑に落ちることはなかっただろうなあ、と思いました。

事実、それより前に勉強していた薬膳のテキストの中で既に
「陰陽」について勉強しているものの、コンセプトとしては理解
していても全く自分の中の理解がされていませんでした。

奥津さんの本を読んだとき、陰陽ということについて今までになく
”すーっ”と自分が理解出来ること、そして実感としてその影響や
力を感じることが出来ることにひどく驚き、同時に嬉しさを感じました。


やっとここまで来るのに10年以上もかかったか・・・という感じです。


私がやっとこの”バランス”というものを実感できるようになったのは
きっと瞑想のおかげだと思います。他にも、日々の生活の中で起きたこと、
経験してきたことが助けになって、こういうことを実感できるように
なったんだと思います。


そして、最近になって、バランスをとることの大切さと同時に、
バランスを崩さないことの大切さをより意識するようになってきました。

今までは、何かがおきてバランスが崩れればそれを修正する知識や知恵
を使ってアンバランスな状態から脱する、ということに興味があり、
それが面白いと感じていました。


でも、最近は「いかにバランスを崩さないか」ということに興味があります。
だから「日常」と「非日常」をすごく意識するし、日常の食生活を
より中庸な食事にすることの大切さをより実感しているのだと思います。


瞑想をして、自分の中に平常心や平静さを培う修行を続けるうちに
「揺れないことの大切さ」をより意識するようになった。
バランスを崩した時にそれを整える知恵の大切さももちろんですが、
今の私は似たようで違うこの「バランスを崩さないための知恵」に
惹かれているのだと思います。

もちろん、バランスを崩すものか!と力むのは良くないので、
流されちゃうことも多々ありますけど・・・それはそれで良い
として♪


私の大好きなバッチフラワーレメディは感情が揺れた時、揺れ続けている時
にバランスを整えてくれるものです。しかし、指導をしてくださる先生は
おっしゃいます、「最終的にはレメディなしで」と。


私も心からそう思います。


日々のさまざまな出来事を通して、自分が今学ぶべきこと、そして
それを学ぶために必要な助けと出会います。今回、自分の身体の手入れを
しようと始めた取り組みで、低血糖ということに目を向け、奥津さんの
書かれたマクロビオティックをベースにした本と出会いました。


マクロビオティックを知りたいと思ったことはなかったけど、この本を
通じてマクロビの一部を知ることが出来、その食事や考え方は、今まで
私が試行錯誤して得てきた自分の実感としての知恵と重なる部分が
たくさんありました。


インド占星術の人に私のチャートを見てもらったときにいわれたこと。
「あなたは師匠には恵まれません。なぜならあなたは言われたことを
その通りにやるよりも、何でも自分で試して、経験してその中で実感し
てみないと気が済まない人から。」

まさにその通りで、ぐーの音もでません・・・。

でもそれに続いてこうも言われました。「でも、いつでも楽しいんですよ。
苦しいことや辛いことがあっても、常にそこから学んでいるから常に
楽しいんです。」これもその通りなので、これからもいろいろな場面で
いろいろなことに気がつく楽しさ、ワクワクさを経験できるのでしょう。




心の赴くままに楽しさを味わって、そして揺れた心に気がついて
バランスをとるように対処する。

日々の難しい出来事に負荷を感じたら、揺れた心に気がついて
バランスをとるように対処する。

波の静まった時には、波が立たないように出来るだけ揺れない、
穏やかな時を心がける。


10年前には思いもよらなかったことを考えるようになっている
自分が面白くて、これから歳を重ねることにワクワクします(^-^)


~~~~~~~~~~

✿本日の夕餉

今日は1年ぶりぐらいにお取り寄せで焼きアナゴを買ってみました。
あなごの大谷、というところです。

なので、アナゴを使ったメニューがメインです♪

・アナゴの昆布巻き
・アナゴと蕪の煮もの、小松菜添え
・糸こんにゃくのピリ辛
・鰆の味噌漬け
(切り身1つは多いので、1枚を3等分して味噌とみりんに漬けたもの)
・肉じゃが 温め直し
・蕪の皮の梅酢和え
・玄米ご飯


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kominka

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