2010年11月19日金曜日

私流 40代を迎える準備 その4 低血糖症

私の家は料理屋だったこともあり、私は普通の家の「食卓」
というものに疎いところがあります。家族で食卓を囲み、
母の作ったものを食べる、という当たり前の経験をしていない
のです。

みんなにとっての”非日常”の食事が私の”日常”の食事
だったのだ、という事に気がついたのは、大人になってから
でした。


私が生まれた頃は割烹を営んでた実家のお店の経営も安定して
良い時代で、私の食事は、開店前にちょっと揚げてもらった
海老の天ぷらののったミニどんぶり(青のりをまぶすのが
私のお気に入りでした)や、まぐろの中落ちをたっぷり
載せた中落ち丼、また、鰹の中骨を煮て血合の部分をほじって
食べる「あら」料理などなど。

時には、面取りをしたくわいをさっと揚げたくわいののチップスが
おやつだったり、宴会の終わった後戻って来た鍋の残りでの雑炊を
夜食にしたり。

土曜日は学校から帰ってくると昼の営業時間。土曜日の昼は
照り焼き重がお店の定番でしたので、私もそれを食べて・・。

お味噌汁もだしの効いた赤出汁が大好きでした。


お母さんの作ったお味噌汁、白いご飯、浅漬けとか漬物、
お野菜の煮ものとか、お浸しとか・・・そういうものとは縁がなく
育ちました。

その上、私は全く野菜を食べない人でした。魚介類と白米で
育ったようなもんです。その生活は大学生の頃まで続きました。

夫にいろいろな食べ物を教えてもらったり、自分で料理をする
ようになってどんどん食の世界が広がり、今では何でも食べますが、
あの頃の食生活を振り返って、やっと今になって原因を突き止める
ことが出来たことがあります。

それは「低血糖症」でした。


私は7歳の頃、毎月1度左の脇腹の激痛に見舞われました。それは約
1年続きました。夜中にすさまじい吐き気と左わき腹の激痛。
両親は病院に連れて行ってくれましたが、結局原因は分からず。
腹痛の薬をもらって飲んでも治まりません。

あげく、慢性盲腸です、とか適当なことを言われ。。。

朝方まで苦しんで、近所のかかりつけのお医者さんが開くのを
待って、そこでブドウ糖の注射をしてもらうとやっと治まるのです。

そんなことを1年繰り返しました。

そのあと、こんな激痛は起こらなくなりましたが、私の中には
ずーっとこの記憶が残っていて、あれはなんだったんだろうと
疑問は解けずにいました。


ロンドンにいた時に食事を変えた時も、今回、体重を落とそうと
した時も、同じことが起こりました。間食や甘いものを欲する
ようになるのです。甘いもの、と言っても私はケーキとか和菓子とか
はもともとあまり食べないので、そういうものではなく、果物
なんです。

果物自体や、果物のストレートジュース。

うーん、これは血糖値を保つために、保つというか急激に
あげたいために果糖を欲しがってるんだなあ、と思いました。
それも、今回2度目のことだったので「これは明らかに低血糖症
だな」と現実を受け入れるしかないと腹をくくりました。


腹をくくる、とまでいうのは大げさに聞こえるかもしれませんが、
低血糖症はいずれ糖尿病になる確率がとても高いのです。というか、
膵臓が疲弊している状態、ということから言えば糖尿病のような
ものです。

今まで「そうだろうなあ、私は低血糖気味だろうなあ」という認識
だったんですが、今、これを治しておかないと糖尿病になるのは
時間の問題だと考えを改めました。

それでなくとも、私の家族は糖尿病の人がたくさんいるんです。
父も、母も糖尿病でした。母のがんも砂糖と油が影響している
ことは明らかでした。

40歳以降は、その人の食生活や生まれ持った性質がどんどん表出
するようになると聞きます。私の低血糖症もそれが糖尿病として
発現するまでに何とかしないと、と本気で思いました。


そこで、青山のナチュラルハウスで買ったのが、何度か紹介している
「本当に怖い、低血糖症」の本です。






この本を読んで、今までずーっと抱えていた疑問が解けました。

7歳の頃に激痛に見舞われていたのは膵炎の痛みだったということ。
その後、私の身体がどんなにストレッチなどをやっても柔らかく
ならなかったのは膵臓の腫れと硬化が関係しているということ。

本によると、膵臓を固くするのは、
1.鶏肉、鶏のストック、
2.卵、
3.魚卵
4.チーズ
5.海老、カニ、
6.パンやマフィンなどの焼いた粉製品などの常食、そして
7.チップス類、
だそうです。

このリストを見て、なるほど、と思いました。

子供の頃私は焼き鳥や、鶏腿の照り焼きが大好きでした。
いくらとか、たらことかも大好きだったし、お寿司やてんぷら
大好きでしたから、海老は欠かせない人でした。

甘いものが好きだった母と一緒に、チョコレート入りの
クロワッサンとか、クリーム入りのパンとか良く食べてたし、
我が家は箱単位でポテトチップス買ってました。子供用の
ビスケットも大好きだった。

はぁ~・・・・・

あまりにも「非日常」の食事が「日常」だった私が、膵炎
になってもなんの不思議もないですよね。7歳の子供が
膵炎になるなんてお医者さんも想像しなかったでしょう。
(それに、膵炎は検査をしても分からないというぐらい、
相当診断しずらいものだそうです)


ため息はついたものの、30年来抱いてきた疑問が解けた時の
喜びは相当でした。

だって、後は改めればいいんですから(^-^)

本に従って、毎日野菜ストックを飲み、玄米ご飯を
たくさん食べ、↑のリストにある食品を出来る限り摂らないようにし、
甘いものをひかえる。

その生活はじめて1カ月になりました。

抑えきれない衝動を感じて食べたり飲んだりしてしまうことは
ありますが、それでも出来る限り頑張っています。


結果はすぐにあらわれました。
はじめてから1週間ぐらいで、身体がどんどん柔らかくなって
きました。今までいくら頑張っても前屈で床に手をつくのが
きつかったのに、それが自然に出来るようになりました。


東城百合子さんの「自然慮法」の本の中に「脾臓の手入れ」
として、こんにゃくで冷やして腫れをとる方法が載っています。
肝臓、腎臓を温めると同時に脾臓の経絡を冷やす。

今まで定期的にこんにゃく湿布はやっていますが、
肝臓、腎臓を温めるだけの時より、脾臓の経絡を冷やす
湿布をちゃんとした時の方が相当体調がいいということは
ここ数年感じてはいました。

やっぱり、今までちょこちょこと感じていたことは間違い
ではなかったんだなあ、って思いました。


うすうす感じてはいても、本気でそれを受け入れようとは
していなかった。その本気じゃない私に、スイッチを入れて
くれたのは、この夏の肉体改造プロジェクト(笑)への
取り組みでした。

本気でそれに取り組む過程で、今まで見て見ぬふりをしていた
低血糖症に正面から取り組むことが出来、本当に良かったです。


「お米」という主食よりもおかずが重視されたり、そのお米
もほぼ糖分しか残っていない”白米”だったりする中で、
多くの人が実はこの「低血糖症」になっています。

この事実を見過ごしてはならないと思います。

10代、20代の頃は、まだ若さで乗り切れる。
でも、歳を重ねて、今後の人生をよりよく生きるには智恵が
必要になってきます。

亀の甲より年の功。

それを実感する今日この頃です。


いずれこういう智恵を多くの人に伝えられるようになりたい
なあ、って漠然と思っています。


✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾

今日はねぎニンニク味噌と、なめたけを作りました。
ねぎ味噌はいつも、おねぎがたくさん宅配野菜に入って来た
ときにつくります。レシピはこちらです。





なめたけは初めて作りました。青菜にかけて食べると美味しいかな?
と思って。大成功でした。お酢が入るので長持ちするし、肉食で
崩れたバランスを整えてくれるようです。


~今日の夕餉~
・浸し豆(秋田の青豆)
・厚揚げのあぶり、ねぎ味噌のせ
・昨日の豚汁温め直し
・黒白滝のピリ辛煮
・根つき春菊を茹でて、なめたけ載せ
・昆布と実山椒のさっと煮
・玄米ご飯+ゴマ塩




塩蔵の生昆布を塩抜きして、実山椒とサッと煮たもの。
これも冷蔵庫で1週間ぐらいもつので作り置きがきいて便利です。
レシピはこちら

0 件のコメント:

コメントを投稿

kominka

kominka
kominka