2009年12月9日水曜日

特別展 いけばな

江戸東京博物館で行われている特別展 いけばな
に先週の土曜日に行ってまいりました。




なぜ、先週の土曜日でなくてはいけなかったか?
それは、このいけばな展の会期中、順番にさまざまな流派の生け花が
展示されることになっていて、12月4日から6日が「宏道流」の展示
だったからです。

(家元と副家元が花を生けておられる様子が載っていました)


私たちがいけばなに興味を持ったのは、ロンドンで生活していた時でした。
当時、私たちは「いつか静岡県に住みたい」と思っていて、
ロンドン静岡県人会に顔を出していました。

ふとしたことでその運営のお手伝いをすることになり、
事務の仕事をするための場所に伺うと、そこは有名な
ガーデンアーキテクチャーの澤野多加史さんのオフィスでした。

澤野さんは当時、いけばなを指導なさっていて、
そのいけばながオフィスに飾られていました。

その作品を見た時、私は生まれて初めていけばなに
感動しました。澤野さんが教えていらした流派は「宏道流」という
流派です。


潔くて、洗練されていて、足すことも引くことも必要としない
その凛とした美しさに惚れました。


宏道流ホームページより



二人で師匠に教えて頂いたのはほんの1年ほどでしたが、
とても良い経験となりました。


宏道流は中国の文人趣味が源流となっていて、日本のいけばなの
源流である草月流的な「自然のありのままの姿」を重んじる
というのとは少々異なることを今回のいけばな展で学びました。


習っていた当時、夫は師匠に「筋が良い」と褒められ、
すっかりいけばな好きになりました。
(褒められて伸ばされたいタイプ(笑))
確かに、彼のいけるお花は素敵です。


将来は、自分たちの住む田舎の家周りにある素材で
いけばなが楽しめる、というのが私たちの理想です。


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ロンドンで出会って、惹かれたいけばなの流派が、
中国の文人趣味から生まれた流派だったということを
私は今回初めて認識しました。
(夫は「知ってたよ」って言ってましたけど。。。)


なんだか不思議。
このときから私たちがすでに次に中国に住んでみたい!
と決意することがきまっていたような気がします。


上海での2年間では中国の文人趣味に
通ずるような洗練した経験を経ずに終わってしまい
大変残念でした。

私の中では突き詰めて、突き詰めていく中国的思想、と
ありのままのカオスであるインドの思想が
とても対照的に感じます。

自分の生まれ持った性質が前者だからこそ、
インドのおおらかな空気に惹かれるのかもしれません。

またインドに行きたいなあ~。


ケララ州CochinにあるPunarnavaHospinalで2週間を過ごした後の
出発の日の風景。みんなと仲良しになりました。

1 件のコメント:

  1. 高橋ご夫妻 お元気そうですねー。私は相変わらず英国で 植物を使って日本の文化を紹介続けています。又英国にも顔を見せてください。澤野 

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kominka

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