昨年までの態度と裏腹に、最近本屋さんに頻繁に足を運び、様々な本を買っています。
先日、本屋さんの店頭で気になった本2冊。
「サレンダードワイフ 賢い女は男を立てる」
ローラ・ドイル (著), 中山庸子 (翻訳)
そして
「私のタオ―優しさへの道―」加島 祥造 (著)
「サレンダードワイフ」という題名を見た時、
きっと私がこの数年で得た知恵と似通った内容だろうと思いました。
ぱらっ、と読むとその通りのよう。
改めて読む必要もないとは思いつつも、買って読んでみました。
●自分の価値観で夫を縛らないこと。
●夫が好意でやってくれたことを必ず「ありがとう」
と喜んで受け取ること。
●夫の話は「自分ならこうする」とか「こう考える」
ということを抜きにひたすら聞くこと。
●論理的に、倫理的に、常識として正しいかどうか、ではなくて、
「私の気持ち」を素直に伝えることに徹する。
●夫の行動を批判したり、批評したりしない。
これは、私がこの数年間、とても大事にしていること。
本の中にもこれらのことが詳しく書かれていました。
そして結婚以来決してしていないのは、
人の前で夫の批判を決してしない、ということ。
だって、自分が選んだ人ですから。
それに、私は人の批評をするほどの人間じゃない、ということです。
「なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、
自分の目の中の梁には気がつかないのですか。
兄弟に向かって、『あなたの目のちりを取らせてください。』
などとどうして言うのですか。見なさい、自分の目には梁があるでは
ありませんか。」
先日のブログでも引用した、聖書の言葉の通りです。
これは「夫」という存在だけでなく、「すべての人」と
置き換えられると思います。
人を大事にすることは、自分を大事にすること。
自分を大事にすることは、人を大事にすること。
すべてはコインの裏表ですね。
そしてこの”裏表”「陰陽」はどうやら老子の教えの中でも
大切なところのようです。
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5年前に瞑想コースに参加するまで、私と夫の意見が決して
相容れないところがありました。
「自分にとって望ましいと思っていなかった事が起きた時、どうするか?」
私:苦労は学ぶためにある。正面から受け止め、決して逃げない。
夫:自分にとってストレスになることは自分を幸せにはしない。
自分が弱るようなことからは遠ざかる。
私は、苦労してこそ成長があるだろうと思って、夫の意見には
同意できませんでしたし、夫は自分を発揮できない状況に甘んじることなく、
自分を発揮できる所を自ら選び、行動するという考えで、
自分を疲弊させ気力・体力が十分でなるなるのが明らかなのに
敢えてそれを続けるという私のやり方に同意はしませんでした。
瞑想の10日間を終えて、10日振りに夫と話をした時、
私ははじめて二人とも正しいのだと思えるようになっていました。
「自分を幸せにできない人は人を幸せには出来ない」。
まだ大学生だったころ、彼が私に言った言葉です。
そう、その通り。
私はあまりに正直に正面切って立ち向かっていました。
そして、体も心も疲れてた。
そんな私にはこんこんと湧き出す、枯れぬ泉のようなエネルギーはなかった。
もちろん、正直に対峙することも大切。
それはとても大事なこと。
でも、いつもそうだとは限らない。
自分が負いきれない時、自分が折れそうな時、
「私はそれは持ちきれません」と遠ざかるのも、
とても大事なことだと今は思える。
自分の器を客観的に知ることが出来る。
そして、自分の器が少しでも、少しづつでも大きくなるように、
自分に力がつくことを実践する。
そしたらいつか、もっと大きな優しさと、知恵をもつ人になれるかもしれない。
両方が大切なのだ、答えは一つではないのだと思えるようになった
第一歩でした。
人は決して変えられない。
変えられるのは自分だけ。
自分の変化はたのしい。
そんな毎日がたのしい。
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