2010年12月2日木曜日

ファー(Fur)について思うこと

10年ほど前、ロンドンに住んでいたころ、街の中心の
有名デパートの前で動物愛護団体の方たちがプラカード
を掲げて声をあげていました。

私はそのプラカードを見て、衝撃をうけました。

毛皮を剥がされた動物たちの写真でした。

そして私はそのプラカードに書かれた文字を読んで
さらに息が止まるほどの衝撃をうけました。

「毛皮は生きたままの動物から剥がされるのだ」という
事実を知ったからです。


有名デパートの中ではフォックス、ラビット、そして
もちろんミンクなどのファーがふんだんに扱われていました。

そのことに対しての抗議活動だったのです。


どの動物のどの毛皮がそういう状態で剥がされたものかは
私は分かりませんし、全てがそうではないのかもしれません。

でも、今までそんなこと全然知らなかった。

死んでしまった動物の毛を使って作るものだと思って
いましたし、まさか生きたまま皮を剥ぐだなんて思っても
いませんでした。

以来、私はファーを見るとそのプラカードを思い出します。


オーガニックブームが全盛だった2000年ごろのロンドンでは
食べ物だけでなく、自然環境を見直そうという観点からも
活動が盛んに行われ、毛皮についての人々の考え方を問う
ような機会もありました。

現在欧米ではリアルファーを使うよりも、フェイクファーを
使うことの方が好まれ、フェイクを使うことを支持する人
達が多いと聞きます。



今年はファーが流行りのようですね。
デパートにもたくさん並んでいます。

実際に自分で確かめたわけではないのでわかりませんが、
日本で売られているものはリアルファーの物が少なくないと
聞きました。

とても複雑な気持ちになりました。



私が今生きていて、いろいろなものを消費している生活
の中で、自分で意識していなくても知らずに何かを傷つけ
たり、嫌な思いを味わわせてしまっていることがあると
思います。


気がつかないことは恐ろしいことです。


明らかに気がつくことが出来ることから、考え直して
みること。そうやって意識をしていくことが大事なように
思います。


今悩んでいるのは財布。
財布はほとんど皮製品なんです。
合皮を買おうか、それとも布??

良い選択肢があったら是非教えてください。



こんな感じも候補。
遊中川の小銭入れ。

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kominka

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