2012年10月10日水曜日

美しい景色のおすそわけ

北海道の、有名なガーデンと言えば、上野ファーム

上野ファームで庭を作るきっかけとなった頃のお話を
読みました。多分、この本だったと思います。






お米を買いに来る方に「少しでもきれいな農場を楽しんで
いただくため、また、、農村の景観をもっと魅力的にするため」
という理由で花壇を作り始めたのがきっかけだそうです。

足を運んでくださる方のために、美しいお花でお迎えしよう、
という想い。なんと素敵!


今年の夏、Biburyというイギリスのコッツウォルズにある村を
訪れました。ウィリアムモリスが、イギリスで一番美しい村、
といったと言われています。

その言葉通りでした。
息をのむほど美しい。

 





この景色を、そして、この16世紀頃からの家を維持するために、
多くの人が、決して簡単ではない努力をしているということが、
すごく実感できました。

イギリスでは指定保存建築物になった建物は、例えば屋根の
修復をするにも自治体からの許可がなければ直すことが出来
ないので、許可が出るまでの時間、時には1年も2年も、雨漏りの
する屋根と共に時間を過ごさなくてはなりません。

そして、使える建材も全て決まっていて、それは決して安価な
事だけを優先したものではなく、こういうこと一つとっても
このような建物に住むには、相当の責任感を伴うということが
分かります。

しかし、反面、たとえば家をペイントする色も全て指定がされて
いるため、なんだかヘンテコな色の家が突然出現するような
状況にはなりません。

一人一人の人が、歴史を経てきたものを尊び、それをこよなく
愛し、美しく暮らすことを自らの喜びとしているからこそこの
風景や守られているのであって、経済・効率・迅速さ・手軽さ
を優先する社会では「なんと馬鹿げたことを」と思われるに
違いありません。


古民家と共に暮らすようになり、以前よりももっとしみじみと
このことを思います。

すきじゃなきゃ、出来ないよね、って。

そう、私はこういうのが「好き」なの!
「楽しい」の!!


都会の暮らしは、ありがたすぎるほどに効率的で、
便利。寒くても、暑くても、暗くても、風が強くても、
夜でも、朝でも、外のことに全く影響されないで
暮らすことが出来る。

その暮らしは、ともすると、人間としての機能をどんどん
鈍らせているように感じます。

人の感覚器官は、使わなければどんどん衰えるんだそうです。
そんなの、楽しくない~(>_<)

都会のど真ん中に育った私だからこそ、一見不便と思える
暮らしに興味があるのだなって。そういう暮らしが「楽しい」な、
って思えるんだな。

楽しいと感じることに正直に、暮らしていきたいです。

 
まだまだ、草刈りに追われるばかりで、素敵な田舎を実現出来るにはしばらくかかりそう・・・




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kominka

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