作れません。
イングランドのCumbria(カンブリア)地方にある"Little Salked Watermill"です。
2008年にイギリス―フランス―スペイン―NY-香港の
8週間の旅をしたとき、念願かなってやっとこの製粉所を
訪ねることが出来ました。
電車で片道3時間以上。
こんな素敵な田園風景の中にありました。
バイオダイナミック農法で作られた小麦を
水車小屋で製粉した小麦粉は、なんとも言えない豊かな
香りと、噛めば噛むほど広がる甘さ、そしてどっしりした
存在感がある味がします。
今日、その製粉所からのニュースレターが届きました。
クリスマスのご挨拶と共に、とても興味深いことが
書いてありました。
「小麦粉への葉酸の添加について」。
先日、ホメオパスの友人から、葉酸の摂取について
話を聞いたばかりでした。
ロンドンで栄養学を学んでいたとき、盛んに
「妊娠前、妊娠中はからなず葉酸のサプリメントを摂るように」
という話を繰り返し聞いていましたが、私の先生は
あまりサプリメントを推奨していませんでしたので、
「お野菜たくさん食べましょうね~」と言っていました。
化学的な形での葉酸の摂取が身体に及ぼす影響については
今度友人にきちんと話を聞いてから書こうと思いますが、
今日はこの件について「イギリスらしいなあ~」と思ったことが
あるので、そのことについて書こうと思います。
送られてきたニュースレターにリンクされていたページは
ここでした。
The Traditional cornmillers Guild
水力や風力を使って製粉をすることを生業としている人たちの
ギルド(商人団体)のページです。
私がさすがイギリス、と思ったこととはこういうことです。
このような風力、水力で製粉をするような建物は歴史的に
とても古く、貴重な建物であるので、イギリスでは
"Listed Ancient building/Monuments"として登録されています。
重要登録建築物、とでも言うんでしょうか。
その建物に、この度の「葉酸を小麦粉に添加する」ための
機械を搬入すること、またはそのための付属の施設をつくる
ようなことは、決して許可が下りるようなことではない
ということなのです。
もちろん、小さな製粉所にとってはコストの面で
難しい、という問題点も取り上げられていますし、
もともと、このようなこだわりのある製粉所から
小麦粉等を購入している顧客は十分栄養や安全性を
考慮したうえでこのような製粉所から商品を購入
することを決めているのだから、という点も指摘
されています。
イギリスならでは・・・・のポイントに、なるほどね~
と思ったのでした。
小麦粉への葉酸の強制添加の法令化を取り下げてほしい旨の
嘆願書に署名できるサイトがこちらにあります。
嘆願書のページ
いつまでも美味しい小麦粉が食べられることを祈りつつ
署名してみました。
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