に先週の土曜日に行ってまいりました。

なぜ、先週の土曜日でなくてはいけなかったか?
それは、このいけばな展の会期中、順番にさまざまな流派の生け花が
展示されることになっていて、12月4日から6日が「宏道流」の展示
だったからです。
(家元と副家元が花を生けておられる様子が載っていました)
私たちがいけばなに興味を持ったのは、ロンドンで生活していた時でした。
当時、私たちは「いつか静岡県に住みたい」と思っていて、
ロンドン静岡県人会に顔を出していました。
ふとしたことでその運営のお手伝いをすることになり、
事務の仕事をするための場所に伺うと、そこは有名な
ガーデンアーキテクチャーの澤野多加史さんのオフィスでした。
澤野さんは当時、いけばなを指導なさっていて、
そのいけばながオフィスに飾られていました。
その作品を見た時、私は生まれて初めていけばなに
感動しました。澤野さんが教えていらした流派は「宏道流」という
流派です。
潔くて、洗練されていて、足すことも引くことも必要としない
その凛とした美しさに惚れました。

宏道流ホームページより
二人で師匠に教えて頂いたのはほんの1年ほどでしたが、
とても良い経験となりました。
宏道流は中国の文人趣味が源流となっていて、日本のいけばなの
源流である草月流的な「自然のありのままの姿」を重んじる
というのとは少々異なることを今回のいけばな展で学びました。
習っていた当時、夫は師匠に「筋が良い」と褒められ、
すっかりいけばな好きになりました。
(褒められて伸ばされたいタイプ(笑))
確かに、彼のいけるお花は素敵です。
将来は、自分たちの住む田舎の家周りにある素材で
いけばなが楽しめる、というのが私たちの理想です。
✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾✾
ロンドンで出会って、惹かれたいけばなの流派が、
中国の文人趣味から生まれた流派だったということを
私は今回初めて認識しました。
(夫は「知ってたよ」って言ってましたけど。。。)
なんだか不思議。
このときから私たちがすでに次に中国に住んでみたい!
と決意することがきまっていたような気がします。
上海での2年間では中国の文人趣味に
通ずるような洗練した経験を経ずに終わってしまい
大変残念でした。
私の中では突き詰めて、突き詰めていく中国的思想、と
ありのままのカオスであるインドの思想が
とても対照的に感じます。
自分の生まれ持った性質が前者だからこそ、
インドのおおらかな空気に惹かれるのかもしれません。
またインドに行きたいなあ~。

ケララ州CochinにあるPunarnavaHospinalで2週間を過ごした後の
出発の日の風景。みんなと仲良しになりました。
高橋ご夫妻 お元気そうですねー。私は相変わらず英国で 植物を使って日本の文化を紹介続けています。又英国にも顔を見せてください。澤野
返信削除